ストップ! 八ッ場

脱ダムの声を国政に届ける

 生活者ネットワークは、 東京都が、 貴重な水源である地下水活用などの本来的業務を十分に行わず、 国の水源開発基本計画に参加しダム開発に巨費を投じることに反対。 ダム事業からの撤退を求めてきた。

 不要な八ッ場(やんば)ダム計画をなんとか止めたいと、「ストップ!八ッ場」の活動を他の5県と連携し、生活者ネットのメンバーも原告として多数参加する住民訴訟や世論へのアピール、 国会議員への働きかけを強めてきた。 08年には地元群馬県議のよびかけで超党派の地方議員の会も立ち上がるなど「脱ダム」の声が広がりを見せる中、 住民訴訟は山場を迎え、 6月東京高裁での証人喚問では、 水余りの東京の実態や水需給計画は過大であることなどが証言された。 ムダな公共事業に巨額の税金を注ぎ込むおかしさ、 一度決めたら後戻りできず泥沼のようにはまり込んでいく国の政治や行政の構造を変えなければ税金の無駄遣いを止めることはできない。

 八ッ場ダム問題は単に計画を止めるだけでは解決せず、 計画によって環境も経済もコミュニティも破壊・分断されてきた現地の生活再建が果されなければならない。川の上流も下流も共生する道を探っていきたい。

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