今、変える! 私たちの年金・働き方

 「女性と年金」をテーマにパネルディスカッションを開催しました。年金制度は、5年毎に改正され、次は2004年です。 
 東京・生活者ネットワークは、1999年の改正時に、負担せずに年金が保障される主婦優遇策の「第3号被保険者制度」は女性の生き方を固定しがちな制度であり公平・中立とはいえないことから、廃止を含む要望を厚生大臣に提案しています。東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合も、年金と税制に関するアピールを行っています。そういった経過から、未来を展望した議論と提案の機会として、共催で集会を開きました。
 今回のパネルディスカッションは、「第3号被保険者に負担を求める場合の6つの選択肢(厚生労働省・女性と年金検討会報告書)」および「パートの厚生年金適用を現行の年収130万円・労働時間3/4の要件からどう拡大するか」を論点にしました。
 パネリストの元検討会委員住田裕子さん(弁護士)と駒村康平さん(東洋大助教授)は、第3号被保険者の廃止を前提に負担方法の持論を展開されました。ユニオンの活動で知られる酒井和子さん(均等待遇アクション2003)は、パートの均等待遇をすすめ、厚生年金適用は年収65万円より更に拡大を、との主張です。後藤尚美さん(ワーカーズコレクティブ・轍大泉理事長)は、パートの年金権の確立は必要だが、経営者の立場からは事業者負担の増額に対し、零細・非営利事業への支援策の必要性を話されました。新井美沙子(東京・生活者ネットワーク都議会議員)のコーディネートで、白熱した議論や問題提起が行われた2時間半でした。
 参加した110人もシールを使って意思表示する手法で少子高齢社会の将来を思い描き、自分の考えを表しました。 
 どんなライフスタイルを選択しても自分らしく生きられる社会保障のあり方を考える機会となった集いでした。
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