【録画公開】『今中哲二さんに聞く―福島原発事故がもたらした放射能汚染の実像』講演会を開催!

10月26日、反原子力の日企画、をテーマに、京都大学原子炉実験所・今中哲二さんに聞く講演会『福島原発事故がもたらした放射能汚染の実像』が、同実行委員会主催で開催され、東京・生活者ネットワークは実行委員会事務局を担いました(会場:文京区民センター会議室)。

 原発を全部止めることと同時に、事故は起こってしまった以上、「福島から後の時代」をこれから何十年、何百年と生きなければならない私たちは、この事実とどう向き合っていけばよいのでしょうか。今中さんは、福島原発事故による放射能汚染について飯舘村(曲田地区:30μSv)、福島市、関東全域、東京(日比谷公園:0.09~0.11μSv…BGの2~2.5倍)に至る実態やホットスポットの存在について説明されるとともに、チェルノブイリ事故との対比や低線量被曝の問題にも言及。「放射線に被曝すること→他のがん誘発因子がDNA 1本鎖切断であることに比して、放射線は遺伝子情報の修復が困難なDNA2本鎖切断が行われる。すなわち急性放射線障害はもとより、低線量被曝であっても晩発性障害(がん・白血病ほかあらゆる健康障害)の発症は、確率的には避けられない→子どもの疫学調査と医療的支援体制の構築を急げ、その時、比較的被曝量の少ない地域の子どもとの対比が必要」など、重い課題をサイエンスの視点からわかりやすく話され、また行政においては「予防原則」を前提に、疑わしきは対策を打つ政策実施が重要であることも示唆されました。

後半は、協賛団体である原子力資料情報室から澤井正子さんが登壇。福島事故当時の放射能拡散シミュレーション映像を確認しつつ、日本全国に放射能が飛散した経過や汚染状況を解説。引き続き、今中さんに聞く会場との質疑が活発に行われました。

 当日の動画を公開します。当日ご覧になれなかった方はもちろん、参加された方もぜひ、どうぞ。

講演:今中哲二さんに聞く―福島原発事故がもたらした放射能汚染の実像

解説:澤井正子さん―福島原発事故当時の放射能拡散シミュレーションと解説

質疑:今中哲二さんに聞く―会場化からの質問に答えて

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