東京・生活者ネットワーク2010年新春のつどい 開催!

市民による政治ネットワークを大きく広げ、強く張っていく年に

発足から数えて今年で34年目となる東京・生活者ネットワークの「2010年新春の集い」が、1月27日、中野サンプラザを会場に開催された。

新春のつどい第一部基調講演では、細川政権で首相特例補佐として非自民党政権を支えてきた福山大学客員教授・田中秀征さんを講師に迎え、「政権ウオッチ—判断力と決断力—」と題して講演会を開催。

田中さんは、「民主党政権への評価と課題」「二大政党より多党制へ」などを話題の柱に、あくまで出発点であるのに終着点と錯覚し、政権交代を目標にしてしまったことは大いに問題であり、現政権は、その意味で明らかに準備不足である、市民もまた、投票して終わりではない、マスコミに流されない判断力が求められる——と話を起した。さらに経済対策への評価とあるべき姿、期待された政治主導への途を拓く改革の方向などに言及。政権交代は改革の入口に過ぎないのであり、地域から市民生活の実態をつかんでいる地域政党の存在が重要となる、政権の動向をチェックすると同時に後押しも必要ではないか、と提言した。

続く第2部は、市民社会強化、市民政治推進を目して、日頃活動をともにするおよそ300人の方々の参加を得て、歓談と交流の場が設けられた。労働団体関係各位、推薦関係にある民主党議員のほか、生活者ネットワークも参加する運動グループから、参加と自治、自主運営を基本に都内で市民事業を展開する東京・ワーカーズ・コレクティブ協働組合。市民力、地域力をキーに福祉領域で多様なサービスを提供するNPO法人アビリティクラブたすけあい。地域から自然エネルギー普及や緑の保全・拡充を進めてきた環境まちづくりNPO・エコメッセ。食の安心と安全、市民が自治するまちづくりを実践してきた生活クラブ生活協働組合・東京…など10の活動団体も参加。

新たなスタートに向け、地方主権、分権・自治の政治を自治体から始めるために、市民による政治ネットワークを大きく広げ、強く張っていくことを共有する機会となった。

▼第1部開会にあたり、都議会議員が新たな年の活動を開始する決意を述べた。左から西崎光子(世田谷区)、星裕子(昭島市)、山内玲子(国分寺市・国立市)。●写真右は、この日ゲストとして登壇し、若者の政治参加活動を報告した現役大学生の作山響子さん。東京・生活者ネットワーク「市民政治応援基金」を使って、東村山を活動のステージに、若者が展望する「まちづくりビジョン」について、政策立案、提言運動を行なっている。

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