若者世代の政治参加を広げたい—政策ゼミ@tama

 学園都市・多摩だからこそ、若者の政治参加を広げたい!
多摩・生活者ネットが地域版政策ゼミを初めて開講したのは2003年9月。 以来回を重ねた、その名も「政策ゼミ@tama」は今6回目の準備に入っている。 当初は周辺の大学の先生を頼ってPRしたりネット会員の子ども世代に呼びかけたりと人集めに苦労したが、 開講にこぎつけてみると、1回目の修了生が2回目、2回目の修了生が3回目と学生が学生につなぎ、 受講生は後を絶たない。 政策ゼミのリーダーになっていく若者も複数出現。ゼミ校長こそネット議員の役割だが、今ではゼミ企画や助教をゼミ修了生たちが担うようになった。 ネットは場所とコピー機・印刷機などの提供と、 政策立案過程でアドバイスに入るといったようで、 政策ゼミ@tamaは、若者や学生の自主性が大きく発揮される参加型政治の場へと進化している。

 ほぼ半年かけて一般質問を組み立てていくプロセスでは、 まちの課題を知りテーマを決めるまでは困難な状態が続くのだが、 さすが学生! 締め切りが迫ってくると毎日のようにミーティングし、 きちんと仕上げてネット議員が議場で提案する本番にあわせてくる。 そして、 この到達感が次のエネルギーになっていく。 中間報告会や締め切りの直前、 終了後の報告会など活動の節目には、 ネット会員や政策ゼミ卒業生が多数参加。 率直な意見交換が行われ、 必ず企画される「反省会」では多世代交流で大いに盛り上がる。 政治を身近に感じ、 機能させていく大事さを肌で感じてくれた学生たちがまた種を蒔いてくれることだろう。

都議会議員[多摩市・稲城市]/
都議会生活者ネットワーク政調会長 原田恭子

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