「調査から描く市民の地域福祉計画」を推進しよう

介護保険制度検証のための基礎調査・全10回調査終了

 「介護保険制度検証のための基礎調査最終報告集会」が3月19日新宿労災会館で行われました。
 生活クラブ運動グループ福祉協議会と市民シンクタンクひと・まち社が共同で行ったこの調査にはネットも参加し、5年間の追跡調査による貴重なデータは、利用者の立場からの(介護保険)制度改善提案につながっています。

 当日は約1年間にわたる「調査から描く市民の地域福祉計画」策定委員会の報告が発表され、東京・生活者ネットワークも発言者として登壇しました。5年間の調査における個別事例検討の分析報告の後、会場からも地域の問題点を出してもらい「地域福祉計画」のイメージを共有化しました。
 地域福祉計画は保健・福祉の総合計画と混同されがちですが、社会福祉法に規定され、計画策定や担い手に市民が位置づけられたもので、いわゆる高齢者・介護保険、障がい者、子どもの福祉に限定しない、地域生活プランともいうべきものです。
 先進自治体ではさまざまな工夫で市民の参加をすすめていますが、東京の市区で、すでにつくられた地域福祉計画を見ると、従来の保健福祉総合計画の域を出ているとはいえません。
 また、東京都は都道府県に求められている「地域福祉“支援”計画」を策定しておらず、地域を応援すべき都政のあり方も問われます。安心して暮らせる地域の制度、しくみ、ひとづくり——、地域福祉とは、まさにネットの示す「地域力・市民力」であるといえます。

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