羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 開催される―― 市民に「非公開」の場で語られたこと・その愚策

2019年8月1日 10時30分 | カテゴリー: ステートメント, トピックス, まちづくり, 国際・平和, 活動報告, 環境

羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 開催される 

国はオリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、羽田空港の国際便を増やす必要があるとし、都心上空を航空機が低空で飛行する新ルート計画の実施を目論んできた。この30日国土交通省は、東京都副知事を座長に、国交省と東京都、関係する23区5市(副区長・副市長)などを参加メンバーとする「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会(第1回)」を開催した。

この連絡会で国交省の担当者は、空港に近い地域を中心に飛行高度を、今の計画より引き上げるとする、新たな騒音(軽減)対策などを説明。そのうえで、新飛行ルート(夜運航と都心上空飛行により3万6千回増便する)を、夏ダイヤの初日である、来年3月29日に開始したいという、まことにご都合主義一辺倒の考えを伝えた模様だ。

この提案に対して、とくに低空飛行直下となる自治体や、新飛行ルート計画は容認できない旨議会で決議している自治体からは、「依然として、騒音問題や落下物などへの住民の不安が大きい」「今の案での飛行ルートを固定化しないための取り組みを」などの指摘が相次いだという。都は、今回の連絡会で出された意見を取りまとめ、改めて国交省に申し入れるとしている。

30日、東京都庁を会場に、急きょ開催が告知された「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会(第1回)」。連絡会出席メンバーである、関係区市の副区長副市長の到着を待ち、「危険な新ルート計画はお断り」「都心低空飛行計画は白紙撤回!」を掲げスタンディングする市民ら。生活者ネット「23区羽田問題プロジェクト」のメンバーらも参加した。7月30日、都庁本庁舎前で

たかが30メートル引き上げて騒音対策を施したとする愚策! 危険はいや増す着陸進入時:降下角3.5度の恐怖

 以上が連絡会の一連の模様であり、つまるところ、国交省は、近いうちに都や関係する(広域)自治体の意見を聞く場=国交省、都、関係する広域自治体による「協議会」=を経たうえで予定告示、来年の早い時期に新飛行ルートについて判断=計画決定の告示=したいのであろう。

しかしながら、連絡会で、まことしやかに示された「騒音(軽減)対策」には大きな落とし穴が…… 要は、新宿区都庁上空900メートルから1020メートルへ/品川区大井町上空:300メートルから330メートルへ引き上げる、というのだが、これを具体化するためには、スタビライズド・アプローチの大原則(着陸態勢に入った航空機の降下角は原則2.5~3度)を破壊する、降下角3.5度を採用する必要がある。この変更がいかに無謀で危険かは、先の「都心低空飛行問題シンポジウム」の折に、杉江弘さん(航空評論家:ジャンボジェット飛行時間世界一の実績を持つ元JAL機長)が力説し、国交省の愚策ぶりを一刀両断したばかりである。

都庁で連絡会が開催された翌31日、成田空港に着陸したシンガポール航空の旅客機で、機体パネルの一部が脱落していることがわかった。パネルは30センチ四方で、どこで落としたか不明。成田空港は、滑走路の一部を閉鎖するなどして調べているという。

いずれにしても、新飛行ルート計画にかかるXデーは8月初頭~9日の連休直前。永田町、及び東京都の動きを注視する必要がある。 

※7月30日の連絡会で示された資料一式は以下、傍聴はマスコミに限られ一般市民には「非公開」であったことから、「議事録」(要旨ではない発言録)の早急な掲載を東京都に求めたい。こちらから http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kiban/haneda/renrakukai_1.html