市民政治を拡げる年に〝民主主義をつくり直す“

あけましておめでとうございます。

 年末にうれしいニュースが飛び込んだ。西東京市議会議員選挙で2人の新しい生活者ネットワークの議員が誕生した。定数28人のところに36人が立候補という厳しい選挙戦だったが、後藤ゆう子さんは3位(2664票)、かとう涼子さんは5位(2519票)と上位当選。投票率は40.77%。辻々で政策と市民参加の政治を訴えた候補者の地道な活動と、西東京ネットが新しい出発をかけて、ともに市民社会を広げるべく運動連携してきた多様な市民活動、運動グループの応援で支持を広げて獲得した議席と言える。私たちのフィールドである地域で、市民の提案をもとに政策をつくり、対案提示型の政治を実践している生活者ネットワークの政治への期待が今、高まっている。

 10月25日の政策発表集会では福嶋浩彦さん(元我孫子市長・中央学院大学教授)に「人口減少社会―自治の真価が問われる」と題する基調講演をいただいた。「人口減少社会では、量的拡大でなく、どのように質を上げていくのかが最大のテーマとなる。市民の要望をすべて実現しようとすれば次世代につけを残すことになる。何をやって、何をやめるのか、集中と選択をしなければならない。その選択をだれがするのか、それは市民だ。しかし市民一人ひとり何をやりたいのか、どんな暮らしをしたいのかはみんな違う。だから合意をつくっていくこと、その合意で社会をつくることが大事であり、それが市民自治だ。市民から出発する社会の意思は、最も鋭く安倍政権と対峙する」と話され、「ネットが個々の政策をさらに有機的につなぎ、ネットとしての『新しい社会像』を市民に示していくことが必要だ」と大いなる期待を示された。同時に行われた第1次候補者発表以降も統一地方選挙に向けて候補者擁立がすすんでいる。 

 先の第47回衆院選を経て成立した第3次安倍政権は、集団的自衛権行使に向けた法整備や、その先にある憲法改悪を視野に入れ、また原発再稼働に向けて着々と動いている。排外主義が私たちの身近にも見受けられるようになったし、言論に対する政治の圧力があからさまになってきた。「この道」をこのまま進ませるわけにはいかない。

 今年こそは、民主主義の底力(そこぢから)を見せるとき。地域から市民から出発する社会の意思を結集するために、地域から右傾化する政治に対峙し、決意し、自治あるまちづくりを進めるために、2015年統一地方選挙に全力で取り組む。市民政治を取り戻すため、ともに頑張ろう!

                                 東京・生活者ネットワーク代表委員     

                                           西崎光子

                                           池座俊子

                                            大西由紀子

                          

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