地震、気候変動、食の安全−対策を急げ

第2回都議会定例会報告

昨日、都議会第2回定例会が閉会し、都議会生活者ネットワークは談話を発表しました。

「安心、安全なまち」づくりに、地震、気候変動、子どもの育ちの保障、食品…と、どれも早急に対策の必要なものばかりです。
生活者ネットは、今都議会で以下の事柄等について質し、提案を行ないました。

地震災害への対策を急げ
都議会開催中に、岩手・宮城内陸地震が発生し、生活者ネットが以前から指摘していた地下壕や、斜面地マンションの危険性とその対策が早急に必要であることを、改めて認識させるものとなりました。市区町村との連携を強め、対策を急ぐべきです。

自然エネルギー推進に電力の買い取り義務化を
大規模事業者にCO2の削減を義務付けたこ環境確保条例の効果に期待します。しかし、排出量取引は、あくまでも削減努力を補完するもので、削減義務率の設定や、排出量取引の具体化にあたって、事業者との十分な協議が必要です。
一方、自然エネルギーの推進には、経済的誘導こそ、喫緊の課題です。自然エネルギーの推進のため、電力会社による電力の買い取り枠を広げ、固定価格での買い取りを義務付けるなどの早急な取り組みを、国に求めることを要望します

三ツ星・高尾山を守れ
多種・多様な動植物が生息している高尾山に、圏央道のトンネル工事が、進行中です。滝涸れ、オオタカの生息や景観への影響が懸念され、3月にはトンネル工事現場の崩落がありました。都は、環境保全の対策を講じるべきです。

子どもの自立を支援する教育体制を
突然起きる不可解な事件など、子どもをめぐる状況は今非常に不安定なものになっており、教育の役割は重要です。教育長の任期満了に伴う人事案に賛同はしましたが、強権的で管理の色合いが強いと感じられる東京都教育委員会が、子育て中の親や、女性など、世代のバランスの取れた構成で、さまざまな事態に対応できる教育委員会となることを強く求めました。

築地市場の豊洲移転は変更を
豊洲の移転予定地の深刻な汚染状況が判明し、徹底的な土壌対策を行なうとしても、膨大な経費と時間がかかります。生活者ネットワークは、第3の道として晴海を再検討することを提案しました。食品を扱う市場の安定的、かつ安全な維持管理を最優先すべきです。

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