年金制度の抜本改革を!

2008年5月1日 16時31分 | カテゴリー: 活動報告

参議院厚生労働委員会に要望書を提出

今国会の参議院での審議を前に、生活者ネットワークは、「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」「健康保険の扶養認定・家族手当の男女差別をなくす交流会」「ぷらす1」「ふぇみん婦人民主クラブ」とともに以下の要望書を提出しました。多様な働き方、生き方に対応できる年金制度の一元化を求めました。

〔要望書全文〕

参議院厚生労働委員会 委員 殿

2004年5月25日

女性と年金問題に関する要望書

 私たちは、女性と年金問題について、どんなライフスタイルを選んでも公平な安心できる年金制度をつくる、という立場で提言・要望してきた団体の集まりである。
 国会・政界では、年金の未納問題、未加入問題が大きくとりあげられ、バッシングの応酬が続いている。 この応酬に隠れて、年金問題の本質的な議論もないことに、大きな危惧を抱いている。

 国民年金未納40%、厚生年金の空洞化は、非常に危機的な問題である。失われつつある年金制度への信頼感をどう回復していけるのか。これは未納政治家を追及すればすむ問題とはとうてい思えない。
 国民年金、厚生年金、共済年金などに分かれて、手続きが煩雑である今の年金制度を、一元的に改める方向に議論を持っていく必要があるのではないか。
 
 さらに女性と年金問題が、負担と給付問題、未納問題によって、まったく議論の焦点になっていないことに憤りを覚える。 離婚時の年金分割について少しは議論が進み、07年からは夫(妻)の合意による離婚時の年金分割が改革案には盛り込まれている。しかし、夫(妻)の合意が取れなければ調停や裁判手続きが必要となることへ不満の声が強い。夫(妻)の合意なしの離婚時年金分割を実施すべきである。

 第3号被保険者についてはまたもや先送りである。
 第3号被保険者制度は、女性を被扶養の立場に押し込め、それによって、パートの時給などが低く抑えてきた。 日本の性別役割分担意識が根強い理由のひとつに、1985年の国民年金法改正で第3号被保険者制度を創設しまったことにあると思う。 女性も男性も対等に働き収入を得て、家庭責任を担うという将来像のためには、即刻改正していくべき課題ではないのか。第3号被保険者制度を夫婦の年金分割だけで解決するのは無理がある。この方法についての議論が必要である。
 またパートの厚生年金適用についても、先送りとなっている。5年後の年金再計算の時期と別に、女性と年金問題を真剣に取り上げる場を、国会で設定するという確約を得てほしい。

 最後に、年金積立金の運用問題がある。やっと積立金の運用についてのデータが一部出てきた。ずさんな運用の事例は枚挙にいとまがない。また天下りの温床にもなっているのではないかという疑いもある。一部の官僚にこれ以上積立金の運用を任せていては、5年後にどうなっているのか、わからない。
 積立金の運用について、詳細なデータを公開し、問題を明らかにすべきである。

要望事項

年金制度の問題は、年金未納、未加入問題だけではない。年金制度の信頼性を回復するための本質的な議論をすること。具体的には、年金制度の一元化(厚生年金、共済年金、国民年金)と、積立金問題、女性と年金問題、最低加入要件25年の緩和(10年程度とする)を議論すべきである。
女性と年金については、第3号被保険者問題、パートの厚生年金加入問題、離婚時の年金分割などについての議論が不十分だったことを認識して、国会で女性と年金について、議論する別の場を設けること。
議員年金については廃止すること。