東京の水辺調査を実施

川は市民の公共物 水辺はみんなの憩いの場

 東京には、利根川、多摩川、荒川などの河川とそれらの支流、交通手段として活用されてきた運河、溝渠(こうきょ)などが縦横無尽に流れています。川は、源流から海に注ぐまで、さまざまな自治体を通り、雨水を涵養し、飲み水の水源や生活排水の排出先となり、さらには水辺の憩いの空間となるなど、さまざまな役割をもつ市民の公共物です。
 生活者ネットの水政策は、生活者ネット発足時から重要政策のひとつであり、東京都や各自治体で、具体的な提案を行い実現にもつなげてきました。

 現在、生活者ネットは、2009年の都議会議員選挙に向け、おおぜいの市民参加で東京政策を策定するために、地域の活動団体と連携して調査活動や視察などの企画を組み立てています。
 その調査活動の一環として、6月から8月には、今年で3回目になる「わたしのまちの水辺調査」を各地で実施します。

ヒートアイランド対策にも欠かせない水辺
 第1回目の2006年には、都内53の自治体の265地点で調査を行いました。一斉に実施した「水質調査」とともに、生きものや植物の観察会、川ウォッチング、さらには、多摩川や荒川の源流ツアーも組まれ、子どもたちも参加し、おおぜいで楽しく取り組まれました。
 この活動を通して、川を身近に感じることができ、さらには、真夏のヒートアイランド対策や、まちの憩いなどには欠かせないものであることを再認識することができました。

さまざまな調査を展開します 
 今年の調査活動はさらに進化して、地域の専門家や市民グループとの連携で、動植物の観察会、「水辺の楽校」など子ども参加のメニュー、源流ツアーや川歩きなどのさまざまな企画がすすめられています。各自治体の特徴を生かした、またあらゆる人材を活用した個性豊かな水辺の調査活動が、東京全体に広がっています。

 6月には生活者ネットの「東京構想」、9月には「東京政策」が策定される予定です。
 市民のみなさんも、「東京を生活のまち」にする生活者ネットの政策づくりや、地域で実施される活動にぜひご参加ください。

 運営委員・藤居阿紀子

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