北東アジアの平和をめざしフォーラム開催

認識の共有から実践の共有へ

10月12日、13日の2日間にわたり「日韓市民社会フォーラム2006」が開催されました。生活者ネットは、その第1回目から実行委員として参加しており、韓国と日本で交互に開催され今回は第4回目です。
今回の開催に前後し、市民の実践の場7箇所を見学するフィールドトリップも行なわれ、両国の市民が意見を交換し合い、交流する場となりました。

初日の全体会では、詩人・作家の辻井喬さん、韓国人権親善大使の朴庚諸さん、法政大学教授の王敏さんからの基調講演とディスカッションが行なわれました。前回に続き、王さんからは日韓だけでなく中国の視点での発言もいただきました。
互いの文化への尊重や文化交流、環境問題などの具体的課題に市民が共に取り組むことの重要性が3人から出されました。ヨーロッパでは、政府間に生じた意見の相違に対し、市民社会が共同で仲裁の役目を果たしていることから、日韓中においても、特に「生活」の現場にいる市民同士が政府間の関係を補完しあう関係となることが必要だとの基調提案を受けました。翌日の分科会では、それぞれのテーマで活動の報告や意見交換を行い、まさに現場にいる市民同士の積極的な意見交換が行なわれ、両国の先進事例を学ぶ場となりました。

くしくも、韓国の参加者の来日2日前に北朝鮮が核実験を行い、フォーラムでも避けては通れない問題となりましたが、「私たちは北東アジアにおける緊張と葛藤を平和的に解決し非核地帯とするという日韓市民社会フォーラムの原則を遵守(共同決議文より)」し、市民同志の交流と実践の共有によって、北東アジアの平和をつくっていくことを確認して閉幕しました。

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