「市民がつくる食品安全条例」緊急集会 報告

 8月15日、東京都は「『東京都食品安全基本条例(仮)』の制定に向けた基本的な考え方」を発表。食の安全を求める市民が設立した「食品安全条例を市民がつくる会」は、消費者の権利や策定過程への市民参加などを食品安全条例への反映を目指して、9月2日緊急集会を開催しました。
 条例は来年の3月都議会で提案される予定です。消費者の視点に立った食の安心・安全のしくみづくりに向けた新たな一歩がスタート。

基調講演要旨:「食品の安全と消費者の権利」 神山美智子さん(弁護士)
◆食品安全基本法に期待はできない
 ・消費者の権利(安全の権利、選択の権利、行政に参加する権利)が入っていない
 ・リスクコミュニケーションの言葉だけで、条文に入っていない
 ・食品安全委員会は、次々にくる安全評価の諮問に追われている
 ・法律は変わっても、行政の意識は変わらない
◆行政手続に関する日米の差が大きい
 ・日本の食品衛生法には行政手続のみで、消費者の申出権がない
 ・アメリカは、意見申し出・公聴会・法的レビューなどを保障

「『遺伝子組み換え作物』から見る食を取り巻く現在の問題点」
       報告者:近藤恵津子(食品安全条例を市民がつくる会代表)
◆岩手のほ場栽培で遺伝子組み換えイネ開発が実験中
◆遺伝子組み換え農作物などの安全性評価は食品安全委員会の役割
◆国をうわまる制度がなければ、遺伝子組み換え作物・イネの広がりをストップできない。消費者の声を東京都の条例に反映させたい!

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